ゼッケン67


私が小学校4年生のとき光村図書の国語4年下のはじめのほうに「ゼッケン67」という作品が載っていました。
ご存知のかた、いらっしゃいますか?
昭和46年から昭和51年までの教科書に掲載されていたということですが、私が小4である昭和47年はミュンヘンオリンピック札幌オリンピックがあったのでそれにあわせて46年から掲載されたのかな?と思います。そして下巻のはじめのころというと、運動会や国体の時期と重なりますね。しかもこの私が小4のときは太陽国体があったのでその影響もあり、印象深い作品でした。


昭和39年東京オリンピック一万メートル決勝でレースは終わったあとも「ゼッケン67」を付けたランナーは、まだ走り続けていた。やじを飛ばされてもひたすらに…。三周おくれてゴールについてこのセイロンのカルナナンダ選手をひやかしたりやじるものは誰もいなかった。
やがて観衆はまるで自国の選手に対するかのような大きな声援を送った……。


というお話。


光村図書は、「教科書にのっている名作」を各学年何点かづつ取り上げて「光村ライブラリ」という全集ものを発行しています。
詳細はこちら♪
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/shohin/bookinformation/200201_027.aspx
一年生のときに大好きだった「小さい白いにわとり」「チックとタック」、四年生のときの「とびこめ」「太郎こおろぎ」などなど、なつかしいものばかりで、この中から「小さい白いにわとり」はおはなしサークルで指人形を作って子供たちの前で演じたくらいです。
これをごらんになった他の方も懐かしいと思う作品があるのではないでしょうか。


でも
「ゼッケン67」はなかったの_| ̄|○
それでネットをうろうろさがしたらありました♪
教科書のページをそのままスキャナで取り込んでいるもので全文掲載されてました。
なので早速テキスト入力(笑)いえ、仕事でいつもしてるので全然苦ではないです。


でもって早速音読。
いや。。泣ける。
子どものときはそうでもなかったけど、オトナになるとなんか感動するわ。
文字を読んでさえこうなんだから、実際に国立競技場でカルナナンダ選手の姿をご覧になったかたがたはどんなに心打たれたことでしょう。
テレビでごらんになった方も同じ気持ちだったと思います。
なにしろ私2歳でしたから(笑)


2歳といえば、この作品のラストでカルナナンダ選手が新聞記者のインタビューにこう答える場面がある。
「国には、小さなむすめがひとりいる。そのむすめが大きくなったら、おとうさんは、東京オリンピック大会で、負けても最後までがんばって走ったと、教えてやるんだ。」と。


ファザコンだからさーーーーー
この一言、効きました(爆)
いえ、もちろん最後まで走りぬいたカルナナンダ選手の姿にももちろん感動しましたよ。
でもね……(^-^;


カルナナンダ選手のお嬢さんって私よりちょっと年上くらいか同じくらいですよね。
立派なお父さんだなあ……
ああいいなあ……


なんて思ったりして。


とにかくいい作品です。
どこかで音読できる場があればしてみたいなあ。
ちなみに初めて読んだみたときが8分弱。


低学年にはちょっと難しいので、中学年以上を対象に、ぜひ機会があれば読んでみたいです。