「おられる」


基本的に私は「おられる」は敬語ではないと思ってる。
なので「おられる」は敬語的表現では使わない。
つーか「おられる」という言葉遣い自体しない。


電話の取次ぎで
「○○さんおられますか」などという人には日本語能力検定でも受けて出直してこいと思う。
「いらっしゃいますか」「おいでになりますか」という美しい日本語があるのになぜこんなトンチンカンな言葉を使うのかと思う。
「おる」は謙譲語。自分をへりくだっていう言葉。
それになぜ敬語的意味の助動詞の「られる」をつけるのか理解に苦しむ。
「○○さん」に「おる」という謙譲語をつけようと思う時点で間違いだろ。


九州では半ば方言的に使うことも多いように思う。
「いる」の方言的な表現で「おる」。それに無理して「られる」をつけてるという流れかしら。
「○○さんな おいやっけ?」これはこれで立派に敬語として使われるからなあ。
だからそんなに目くじらたてることもないのかもしれないけど
標準語に直したとたんに現われる「おられる」というこの言葉のもつエラソーな語感があたしゃイヤなのよ。ただそんだけよ。